皆さんこんにちは!
よつば総合法律事務所の弁護士の辻です。
今回は、弁護士からみた、法律問題が発生した場合の相談者の心境について説明をさせていただきます。
法律問題ごとに、相談者の心境も違うと思いますので、法律問題ごとに、場合分けして説明をさせていただきます。
企業の法律問題の場合は、
法律問題が発生することで、企業が本業に集中できない環境になることがあります。
この場合、経営者の方は、本業に集中できないストレスや、損害賠償金がどの程度になるのかといった不安を抱えていることが多い印象です。
弁護士に求められている役割は、法律問題が発生しないようにできる限りの対策をすること、法律問題が発生したとしても企業のダメージを最小限度に抑えること、法律問題をスムーズに解決して、企業が本業に集中できる環境を整えることにあると思います。
交通事故の場合、
相談者(被害者)は、加害者や加害者が加入している保険会社への不信感、怪我が将来よくなるのかという不安を抱えていることが多いかと思います。
弁護士は、依頼者の気持ちに寄り添って賠償交渉を行い、適正な賠償金額を獲得すること、治療に専念できる環境を整えることが役割かと思います。
債務整理の場合、
相談者は将来への不安を強く抱えています。
収支のバランスから、返済がうまくいかずに、利息や遅延損害金ばかりを返済しており、元本が全然減らない、いつまでたっても借金が減らないという不安です。
弁護士は、適切な債務整理の方法で、依頼者のリスタートを支援するのが役割かと思います。
債務整理を弁護士に依頼した場合、貸金業者からの連絡は弁護士にいくことになるので、弁護士が入ることで依頼者の生活は多少なりとも落ち着くかと思います。
離婚を巡る問題の場合、
相談者は相手方への不信感や将来への不安を強く抱えています。
特に、お子様がいるケースでは、親権者を誰にするのか、面会交流の問題、養育費の問題など、事案が複雑化するケースが多く、より一層強い不安を抱えているケースが多い印象です。
弁護士は、依頼者の気持ちに寄り添いつつ、依頼者のよりよい将来に向けてのサポートをすることが役割かと思います。
このように、法律問題ごとに相談者の心境は異なり、感じている不安やストレスも違います。
産業カウンセラーの皆様におかれましても、このようなトラブルに遭遇した相談者のお話を聞く際の参考にしていただければ幸いです。
(監修者:弁護士 辻悠祐)