みなさんこんにちは。よつば総合法律事務所の前原彩です。

このコーナーは、産業カウンセラーの皆様が押さえておくべき法律問題を、分かり易く解説する(ことを目標にしている)コーナーです。皆様の業務に少しでもお役に立てれば幸いです。

 さて今回は、今も昔も絶える事のない離婚問題について、当事者間の話し合いがこじれるといかに怖いかということを、私の実務経験を元にご紹介したいと思います。

ホントは怖い離婚問題

ご結婚されている方であれば、「離婚」という言葉が頭に浮かんだことは一度や二度ではないはずです…(実は私もゴニョゴニョゴニョ…)。

離婚問題は、心に大きな負荷を与えます。ホームズとレイという研究者らが1968年に発表した研究結果によると、離婚は、配偶者の死に続いて、何と2番目にストレス度の大きいイベントとされています。

この研究結果は昔のものですが、離婚や別居がそれはそれは大きなストレスになるということは、私も色々な案件を扱う中で日々実感しているところです。

このような離婚問題ですが、「お前とは離婚だ!」「はい、わかりました。」というように、すんなり話がまとまればそれに越したことはありません。 解決までの時間が短ければその分当事者の精神的な負担も減ります。

しかし、当事者間の話し合いがこじれて、調停や裁判になってしまう場合には、その問題が解決するまでにかなりの長期間を要する場合があります。

日本の法律では、裁判所で離婚の話合いをする場合には、原則として調停を起こしなさいというシステムがとられています。  調停の場合、第三者である調停委員が間に入ってくれますが、それでも、解決までに半年くらいの時間を要する場合が多い印象です。

また、調停でも上手く話合いが進まないとなると、その次は、いよいよ離婚裁判を起こさないといけません。 裁判となると、裁判所から色々な質問を受けたり、相手方から身に覚えのない主張や反論をされたりなど、当事者が受けるストレスの度合いはマックスに達する状況です。

また、裁判まで進むと、裁判が終わるまでに裁判を起こしてから1年弱かかる場合が多いです。ものによっては、2年近くかかっているパターンもあります。

このように、離婚ってとっても根気と気力のいる作業なんです。そのような努力をすっ飛ばして、突然パートナーに離婚を宣言したり、家を追い出したり、いきなり生活費を支払わなくなったりしたら、やられた方は意地になってしまい、解決できるものもできなくなってしまいます。

そうならないように、最初から根気強く話合い、パートナーが納得のいく上手な別れ方をしなければなりませんね。 カウンセラーの皆様も、離婚したい、と悩んでいる方からの相談を受けた場合は、このような上手な別れ方、についてアドバイスしてみてはいかがでしょうか。

(文責:弁護士 前原彩