よつば総合法律事務所の弁護士の辻です。

今回は、インターネットでの安易な投稿の法的なリスクを説明します。

1. Googleマップで悪質なクチコミを投稿

(1) クチコミの投稿が名誉毀損となる可能性があります

Googleマップでお店のクチコミを投稿された経験がある方も多いと思います。

サービスに満足いかないと、低い点数を投稿したり、体験したエピソードを投稿されるケースがあります。

体験した事実を投稿することに法的な問題はないです。しかし、嘘の事実を投稿することには法的な問題があります。

嘘の事実を投稿して、低い点数をつければ、お店の社会的な評価は低下します。

そうなると、名誉毀損にあたる可能性があります。

(2) 誹謗中傷されたお店の対応

名誉毀損などの権利侵害があると、投稿者の特定及び損害賠償請求が可能です。

つまり、Googleマップで悪質な口コミをすれば、損害賠償請求を受ける可能性があるということです。

Googleマップのクチコミは、投稿者が削除することができます。

悪質な口コミを投稿してしまったと反省している方は、なるべく速やかに投稿を削除することで法的なリスクを軽減できます。

2. 掲示板での投稿

(1) 掲示板での書き込みが名誉毀損となる可能性があります

2ちゃんねる、爆サイ、ホストラブなど掲示板サイトでの書き込みが名誉毀損にあたるケースもあります。

掲示板では、特定人を攻撃対象として複数の書き込みが行われているケースがあります。

このような書き込みは名誉毀損になる可能性があります。

名誉毀損などの権利侵害がると、投稿者の特定や損害賠償請求ができます。

つまり、書き込んだ人は特定のうえで損害賠償請求される可能性があるということです。

(2) 掲示板サイトは自分で書き込みを削除できないことがあります

掲示板の書き込みは、自分で削除可能なこともありますが、管理者に削除の権限が委ねられていることもあります。

管理者に削除の権限がある場合、書き込みを削除したくても、削除できないケースが多いです。

そうなると、投稿は消えずに損害賠償請求を受ける法的なリスクは残り続けます。

3.まとめ

Googleマップのクチコミと掲示板での書き込みを例にして安易な投稿の注意点を説明しました。

悪質な口コミは、民事責任(損害賠償請求責任)のみならず刑事責任も追及される可能性があります。

投稿をする前に問題がない投稿かをよく考えましょう。

(監修者:弁護士 辻悠祐

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