業種 | 整骨院 |
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お困りの問題 | 施術費, 顧問 |
担当弁護士 | 小林 義和 弁護士 |
最終更新日:2024年1月23日
ご相談に至る経緯
整骨院Aでは日ごろから交通事故被害者への施術をしていましたが、今回の件はそのような中で起きました。
今回対象となった被害者はけがの箇所も多く、多数の部位を施術していました。
施術費は加害者側の保険会社が対応することとなっていました。もっとも、部位が多かったため、整骨院Aは支払いがあるか心配でした。
そこで「医師の診断書記載の部位が多いが、記載どおりの部位数で施術して請求してよいか」と整骨院Aはあらかじめ保険会社に確認しました。
保険会社の回答は「医師が診断したものですのでお支払します」というものでした。
その後、整骨院Aは都度施術費を保険会社に請求していました。しかし、保険会社は一向に支払いませんでした。
施術終了後にも何度か請求したところ、やっと一部が払われましたが、残りの部分は支払われませんでした。
困った整骨院Aは、よつば総合法律事務所に相談しました。
解決までの流れ
整骨院Aと弁護士で方針を協議した結果、弁護士が整骨院Aの代理人として保険会社と交渉をすることになりました。
しかし、保険会社の回答は、支払いに一切応じないとのことでした。
整骨院Aと弁護士は相談のうえ、訴訟を提起します。 保険会社側にも弁護士がつき、双方が裁判のなかで主張や反論を複数回しました。
結果・成果
裁判では、整骨院Aに有利な和解の提案が裁判所からありました。
もっとも、保険会社側は請求額の半額以下の金額にこだわり、提案に応じないとの主張をしていました。
しかし、最終的には保険会社側が譲歩します。整骨院A側の勝訴的な和解で裁判を終えることができました。
担当弁護士のコメント
保険会社の対応がおかしいと思われる事案
加害者側の保険会社は施術に関する請求書類を受け取り続けていました。
しかし、治療の終了まで保険会社は異議を出すこともなく、最後に支払いを拒否しました。
明らかに保険会社の対応がおかしいと思われる事案です。
裁判でいつも勝てるとは限りません
裁判では、保険会社と整骨院Aのやりとりだけでなく、被害者と保険会社とのやりとりなども踏まえて主張や立証をしました。
幸いにも、今回は勝訴的な和解を獲得できました。
しかし、個別の事実関係や裁判官の考え方次第では、厳しい結果になっていた可能性もあります。
裁判でいつも勝てるとは限りません。
保険会社とのトラブル予防の体制構築が重要
整骨院を経営するなかで、保険会社とのやりとりで生じる懸念や疑問を放置するのは危険です。
放置することなく適切な対応を早めにとれば、同種の紛争は予防できる可能性が高いです。
よつば総合法律事務所では、整骨院の皆様にも多数顧問契約をご利用いただいております。
ご懸念やご心配がありましたら、問題が深刻化する前にぜひご相談ください。