業種
お困りの問題 , ,
担当弁護士

相談前

元従業員から残業代の請求をされてしまいました。きちんと対策をとっていなかったため,非常に高額の請求となってしまいました。金額が高額でもあり,また会社としても納得できない部分が多かったため交渉では結局話がつかず,労働審判を申し立てられてしまいました。

相談後

見通しを検討してみると,証拠上や法律上の結論については会社側が不利な部分が多くありました。中小企業において,特に事前の対策なしに従業員や元従業員から残業代請求をされると,会社が証拠上や法律上不利な立場に立たされてしまうことは非常に多いです。 しかしながら,諦めずに様々な主張や証拠を出しました。また,労働審判の期日の中でも,会社側の様々な事情を裁判所に理解してもらえるよう一生懸命説得し,金額の部分についても粘り強く交渉しました。 その結果,最終的には従業員側が折れ,解決金の金額や支払条件の面で大幅な譲歩をしてもらうことができました。このような解決が出来たことで,会社の資金繰り面での問題も何とか回避することが出来ました。

担当弁護士からのコメント

従業員との約束をきちんと書面にしていなかったり,法律についての知識が不足していたりすると,従業員や元従業員から思いもよらない高額の残業代を請求されることがあります。

法律上や証拠上,会社側が不利な場合,想定していなかった高額の請求をされ,しかも裁判所でもその金額に近い解決金の支払を求められるリスクが十分ありますので,本当は,日頃からそのようなことのないように事前の対策をとっておくことが重要です。ちょっとした心がけをすることで会社側の反論が法律上もきちんと通るようになり,請求される残業代の金額に大きな影響を与えることは決して珍しくありません。

誤解をおそれずにいえば,事件は生き物であり,そのときどきの状況によって様々な変化をする面があります。そのため,法律上や証拠上不利な部分があっても諦めずに粘ることで,法律上や証拠上導かれる見通しよりも有利な譲歩を交渉相手から引き出すことができることがあります。 他方で,落としどころをきちんと考えずに,やみくもに抵抗するだけではかえって交渉相手との関係をこじらせてしまうリスクもあります。加減が非常に難しい問題といえます。 このような交渉を行うためには,こちらと相手方それぞれの有利不利な事情を踏まえて落とし所を把握することが必要です。また,刻一刻と変化する,両者が現在置かれている状況などを理解し,分析することも重要です。