業種
お困りの問題 ,
担当弁護士

最終更新日:2023年11月6日

ご相談に至る経緯

A医院では、交通事故の患者さんが多く通院していました。

交通事故の患者さんからは院長やスタッフに対して「賠償金がどのように支払われるのか」や「後遺症がどのように認定されるのか」という点について、多くの質問が寄せられていました。

しかし、院長やスタッフは交通事故事案がどのように解決されるのかを具体的に知らず、患者さんに具体的なアドバイスができないという状況が続いていました。

院長としては、交通事故の患者に何かよいアドバイスができないか悩んでいました。

解決までの流れ

A医院は顧問弁護士であるよつば総合法律事務所に相談しました。幸いにも、よつば総合法律事務所では交通事故案件を多く取り扱っていました。

そこで、交通事故チームの弁護士をA医院に派遣し、まずは弁護士から医療スタッフ向けに、交通事故の賠償や後遺障害の認定手続きについての研修をしました。

そのうえで、交通事故患者への無料法律相談会を病院内で定期的に開催することにしました。

病院内にポスターをはって、弁護士の無料相談を希望する患者には予約をいれてもらい、相談会を実施しました。
 

結果・成果

スタッフの知識の向上

医療スタッフ向けの研修を実施したことで、交通事故賠償や後遺障害の認定手続きについての医療スタッフの知識が増えました。

その結果、交通事故で必要となる各種手続の意味や、交通事故の患者が抱える将来への不安や悩みへの理解がより深まりました。

医院の運営の効率化

また医院の運営も効率化されました。今までは交通事故の患者から賠償や後遺障害認定の手続のことなど、治療とは直接関係がないことでたびたび相談をされてしまうことがありました。

A医院としては専門外の法的な問題に回答するわけにもいかないため、対応に困り、時間がとられてしまうことがありました。

そのような対応が患者側の不満につながった可能性もあるかもしれません。

しかし、弁護士が定期的に相談会をするようになったことで、患者から悩みを相談されたとき、スムーズに弁護士につなぐことができるようになりました。

そのため、医院として専門外の話に時間を取られてしまうことがなくなり、賠償などの専門外の相談をされてトラブルになるようなことも減りました。

患者へのサービスレベルも向上

患者にもメリットがありました。今まではどこに相談したらよいのかわからず不安を抱えていましたが、いつも行く病院で交通事故に詳しい弁護士につないでもらえるようになったからです。

交通事故に詳しい法律事務所がどこにあるかはなかなかわかりません。仮に見つけたとしても必ずしも近くにあるとは限りません。

今回は弁護士が直接医院に来てくれますし、自分の通院のついでに相談ができるため、患者にとっても非常にメリットが大きいといえました。

そうしたところ、交通事故の患者さんへの対応がスムースになり、満足度も増えたため、口コミで交通事故患者さんが増えたとのことでした。

担当弁護士のコメント

交通事故賠償の分野は、医療と法律が交錯する分野です。交通事故被害者の救済のためには、医療分野(医師・医療スタッフ)と法律分野(弁護士)の相互理解が極めて重要です。

賠償や後遺障害認定のルールを被害者に理解してもらい、不安を取り除くとともに前向きに治療できれば、患者も回復に向かいやすいことが経験上は多いです。

一方で、後遺障害が残りそうなケースでは、後遺障害の立証のための検査や診断書を十分に準備しなければなりません。

今後も交通事故患者救済に理解を示してくださる病院や医院と連携していきたいと考えています。

悩んだら詳しい弁護士にまずは相談

よつば総合法律事務所は、病院・医院や整骨院に関する多くの対応実績がございます。

数多くの顧問会社様の法律問題の解決への取り組みを生かして、経営に関するご支援をしております。まずはお気軽にご相談ください。

監修者:弁護士 川﨑翔

お問い合わせはこちら

注:事案の本質を損なわない範囲で一部事案内容を変更している場合があります。