病院やクリニックを経営している方、いわれもない口コミに困っていませんか?
今は、Googleマイビジネス(グーグルマップに出てくる口コミ)等の口コミを参考にして、病院を選んでいる方が非常に増えているようです。
例えば、とある病院のグーグルビジネスに「この病院は、医師免許を持たないやぶ医者が診断している」と虚偽の口コミの記載があった場合、新規の患者さんのみならず、現在通われている患者さんも口コミを気にして、来なくなってしまうことがあります。
このような誹謗中傷には、どのようにすれば良いでしょうか?
1. Googleへの削除請求
Googleマイビジネスの削除依頼フォームから削除依頼をします。
ただし、Google 側がその口コミについて、Google のポリシーに反していると判断した場合にのみ削除されることになります。
そのポリシーは令和4年9月現在リンク先のようになっております。
そのポリシーに反する、不適切なコンテンツや誤情報や不実表示の口コミがあった場合、削除されるということになります。
ただし、その口コミの書き方は千差万別で、どのように誤情報なのか、どのように不実表示なのか、どのように適切なのか、をGoogleに伝える必要があるため、削除依頼も専門家に相談したほうがいいでしょう。
2. Googleへ裁判を通じた削除請求と発信者情報開示請求
Googleが削除依頼に応じない場合、または、書き込んだ方を特定するする必要がある場合、Google相手に裁判を提起し、口コミの削除請求と書き込んだ方の発信者情報(IPアドレス)の開示を請求します。
その際、「この病院は、医師免許を持たないやぶ医者が診断している」という書き込みの場合、しっかりと、その口コミが、一般の方からすると、どのような事実が摘示され、医師(医療法人)の社会的評価を低下させるのかを説明する必要があります。
「医師免許を持たないやぶ医者」との記載は、社会的評価を下げる記載と簡単にいうことができます。
しかし、例えば、「うでが悪い」という記載は、評価の問題ともいうことでき、削除が認められない場合もあるので、ご注意ください!
3. 書き込んだ人に対する損害賠償請求
発信者情報開示請求が認められた場合、IPアドレス使用者の住所氏名を開示し、損害賠償請求を行うことができます。
裁判では、あまり高額な金額の損害賠償請求は認められず、100万円以下の場合が多くなっております。
4. その他の方法
その他の方法として、良い内容の口コミを増やすことで、平均評価点を上げたり、悪い口コミが目立たないようにするという方法もあるようです。
5. まとめ
誹謗中傷は、お客様の信頼を損ねる問題でもあり、放置はしないほうがいいでしょう。
ただし、専門的な判断が必要ですので、誹謗中傷に強い専門家にご相談することをお勧めします。
※上記記事は、本記事作成時点における法律・裁判例等に基づくものとなります。また、本記事の作成者の私見等を多分に含むものであり、内容の正確性を必ずしも保証するものではありませんので、ご了承ください。