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Yotsuba NewsLetter vol.27 (2011年8月) 
「裁判に勝つ確立を高める方法~裁判と証拠~」 「書籍紹介」 他



ニュースレター8月号は,「裁判と証拠」です。裁判のプロである弁護士が,裁判に勝つ確率を高める方法を簡潔にお伝えします。

1 裁判所は書類を極めて重視すること

裁判所は,書類を極めて重視します。書類があれば,原則として書類通りの判断をするといってもよい位です。契約書・請求書・領収書・写真等,書類をきちんと整えましょう。また,今からでも準備できる証拠があれば証拠を準備しましょう。

 

2 裁判所は第三者の証言を重視すること

裁判所は残念ながら,事件の当事者の証言を余り重視しません。重視するのは当事者と利害関係の少ない第三者の証言です。例えば,交通事故の目撃者は通常交通事故の当事者と利害関係はありませんので,目撃者の証言は極めて重視されます。

 

3 裁判所は専門家の証言を重視すること

裁判所は,医療・建築等の分野において専門家の証言を極めて重視します。裁判官は法律の専門家ですが,他の分野の専門家ではないことが多いです。そのため,法律以外の分野については,専門家の証言は極めて重視されます。

 

4 録音記録も証拠となること

よく「ICレコーダー等での録音は証拠となりますか」というご質問があります。現場に自分がいる際に,その内容を隠し撮りで録音することは特別に録音が禁止されていない限りは認められます。小沢一郎さんの元秘書の石川知裕さんの裁判では,検事と石川さんの会話内容を石川さんが隠し撮りで録音した記録が証拠として裁判所に提出されました。報道によるとその証拠が重視されたのではないかと思いますが,石川さんに有利な裁判がなされる確率が高まりました。

 

5 弁護士は裁判の専門家であること

裁判官・検察官・弁護士になるための司法試験は同一の試験です。同じような環境で勉強してきたため,弁護士は裁判官の頭の中をよく理解することができます。ある特定の証拠があるとどのように有利になるかという点については,裁判の専門家である弁護士が一番よく理解しています。

いくら苦労して集めた証拠であっても,効果が低い証拠であれば苦労して集めた意味がありません。裁判を起こす際は事前の証拠集めや準備が勝敗を分けるポイントとなりますので,徹底した事前の準備が重要です。

                                                 (文責 大澤一郎)



ニュースレター8月号では大澤のお薦め書籍をご紹介します。

 

「憂鬱でなければ仕事じゃない」 藤田晋・見城徹著 講談社

 

藤田晋さんは(株)サイバーエージェントの社長であり,見城徹さんは株式会社幻冬舎の社長です。名前からして憂鬱になりそうな本ですが,実際はとてもやる気がでます。今後ますます成功したいと考えている経営者の皆様や社会人の皆様にはとてもお勧めです。以下,大澤が気に入った部分を一部抜粋します。

 

・「神は細部に宿る」という建築家の言葉は仕事にもあてはまる。つい見逃してしまうものにこそ事を左右する鍵がある。

・自ら会社を興し,成功した人は,おそらく誰もが小さな約束でもきちんと守っています。いい加減ではないから,会社をそれなりに大きくできたのです。

・結局,仕事とは勝負なのです。勝とうとしなければ勝てるわけがない。プロセスというのは結果論で得られる副産物に過ぎないのです。

・「憂鬱を好む人間などいない。しかし一方で,憂鬱は大きな反発力を生む。それに気付いた時,憂鬱は間違いなく仕事の糧となる。」

・「成功は異常なことなのだ。異常を異常と思わなければ,ついには身を滅ぼしてしまう。勝ったときにこそ冷静になり,ここには次の負けを招く要因が潜んでいると思わねばならない。成功体験は成功した瞬間に捨て去るのが一番美しい。成功は一通過点であり,すぐゼロに戻すのが賢明なのだ」

・以前,ユニクロの柳井正社長が,ユニクロを批判する特集が載っている週刊誌でこんなことをおっしゃっていた。「ビジネスは辛くて苦しい。しかし,それは正しいということだ。」まったくその通りだと思う。ユニクロたたきの特集と同じ号でインタビューを受けること自体がすごいと思うが,この言葉は深くて重い。

・仕事をする上で努力は大切ですが,とりわけ大事なのは当たった後。そこでのがんばりが将来を大きく左右することになるのですから。

 

 

なんとなく夏に暑苦しい感じの本かもしれませんが,普通の兼業主婦(助産師です)の私の妻もこの本はすごくよいと言っていました。(最初,表紙を見てなんとなく私のことを「しょうもないものを買ってきて・・・」というような目で見ていましたが・・・)

「暑苦しいとき」に「暑苦しい感じの本」を読むのもよいのではないかと思います。

          (文責)大澤一郎